図書室

学校とは何か 子どもの学びにとって一番たいせつなこと

汐見稔幸編著
河出書房
2024年

最新刊の本書『学校とは何か 子どもの学びにとって一番大切なこと』(編著者)では、前作で謳った「教育の原理の転換」について、具体的に現場でどのように行われうるものか、紹介しながら考察していきます。

実際のやり方を大きく変えることは簡単なことではありませんが、子どもたちの学びに寄り添いつつ変わりはじめている学校が、全国にはたくさん存在します。本書では、改革を進めているいくつかの学校等を取材。各所での実践の様子を読みながら、学校で、家庭で、そのほかの教育の現場で、子どもたちの学びをどのように応援できるのか、一緒に考えていく書籍です。

本書の取材パートを担当したのは、教育ライターの太田美由紀氏。取材先では、先生や保護者の価値観を大きく変えた、いきいきと学ぶ子どもの姿を見ることができた、と言います。

「学び」のスイッチはどのように入れる?

その子に合う「学び」方を見つけるには?

多様な子どもたちが安心して学ぶには?

教員の視点はどうすれば変わる?

なお、本文各章末には、具体的な事例を参考にしながら、少しずつでも子どもの「学び」を変えるために一歩ふみ出すことができるかについて、汐見稔幸氏がまとめた【教えから学びにふみ出すために】を掲載。

いま最も教員・保護者から信頼されている教育学者が注目する学校改革の最前線をまとめた本書。

「学校に期待しても何も変わらない」「自分一人の力では何もできない」とあきらめる前に、保護者・教育関係者の皆さんに、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

PAGE TOP